2007/01/21

手ぬぐい「赤い糸」発売

新作発売から一夜明けました。多くのご注文をありがとうございます。
「赤い糸」、いかがでしたでしょうか。
赤い糸だなんて、少し気恥ずかしいです。
思いつきで、版下は特に悩むことなくさっさと描いてしまいましたが、
染め屋さんに見ていただいてから、あの柄の大変さに気がつきました。
(私が大変だったのは、あのカーブをすんなりと描けるようになるまで、
 何十回と同じような線を描き続けて手を慣らしたことくらい。)

『これは染めるのが難しい』 というのが第一声。
イメージは糸なので、赤い部分はもっと細くしたかったのですが、
やはりあれでも難しいとのこと。私の希望である赤色の鮮やかさを
表現するために、どうしたらいいのか、試し染めもできない注染は
とにかく一度やってみましょう、ということになりました。
祈るような気持ちで年を越しました。

そして先週、ついに染め上がりました。
細かい部分では、少し色が飛んでいたり、 滲んでいたり、
ということもありましたが、それは注染にはありがちなこと。
とにかく、染めの美しさに驚きました。
相談をしていた時に、いくつかの染め方法を教えていただきましたが、
プロの経験で、この柄に最適な方法を選んでいただいた結果でした。
まさに希望通り!本当に嬉しかったです。

染めは奥が深いと、とつくづく思います。
私が一生頑張っても、一つの工程さえ、極めることができないように
感じます。せめて、思い描いた柄が素敵な手ぬぐいに仕上がるように、
出来るかぎり、頑張りたいです。
大勢の経験者の手や、勘や、思いで出来上がった手ぬぐいを
皆様にお届けできる この幸せ。
そしてご感想やご意見を、直接いただけるありがたさ。
疲れも吹き飛ぶというものです。

今年は、いくつ新作を出せるのでしょう。
春から秋にかけては繁忙期なので、今のうちにと思いますが、なかなか。

2007/01/07

初荷

2007年が始まりましたね。
しばし仕事から離れ、穏やかな時間を過ごすことができました。ありがとうございました。皆様のお正月は いかがでしたでしょうか。

昨日は初荷の日。

仕事をしながら、なんとなくウキウキしている自分に気がつきました。改めて この仕事に対する愛着のようなものを感じました。今年は、これといって大きな目標もないのですが、『健康で、いつもどおりに、手ぬぐいを求めてくださる方に迅速に発送!』を大切に、過ごしていけたらと思います。

年末は、手に腱鞘炎を再発。なかなか治らず仕事に障り、バランスよく仕事をこなす大切さを思いました。

このお正月は、部屋に啓翁桜を飾っていました。
春が来たようで、とても華やかな雰囲気に。手ぬぐいのご注文も少しづつ桜柄(桜、花筏、花鳥の退紅)が多くなってまいりました。先月までは六花が飛ぶように出て、お正月は南天(えんじ)と槍梅でした。面白いですね、季節を映す手ぬぐいです。



今年も そんな季節感のあるもの、暮らしを彩るもの、皆様に使っていただける手ぬぐいを作ってゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...