2007/10/26

新作の「枝垂柳」と「眠る鳥」について

新作を発売するまでは、気が抜けません。新しい柄の構想から色見本作り、版下描き、と走り続けてきて、ようやくゴールが見えてきたなぁ、という気分でメルマガなど書いております。

それですので、発売後はホッとして、いろいろ手につかなくなったり、
調子が戻るまでには時間がかかるのですが、そんなことも言ってはいられません。早速のご注文など、本当にありがとうございます。新作を2作同時に発売したのは、初めてでした。その2作について。



7月下旬くらいから、柳ばかりを描いていました。庭に訪れる、1匹のハグロトンボが どうにも気になっていて、涼しげな木陰で羽を休めている姿、ヒラリヒラリと飛ぶ軽やかさを、手ぬぐいにしたいなぁ、と眺めていました。描きあがったと思ったら、柳がナナメになっていたり、トンボが ぎこちなかったり。夏の忙しさに負けて、なかなか染める段階にまでたどりつけませんでした。節外れになってしまいましたが「枝垂柳」柄は、この夏の思い出です。



子供の頃から、いろいろな鳥たちに囲まれて暮らしていましたが、眠る姿は、いつも美しいと思っていました。雛鳥で、まだ羽がはえそろっていなくても、眠る時には首を背中の方にまわして、かわいらしい寝姿でした。なるべく体温を逃がさないように、ということなのでしょうか。「眠る鳥」は、そばにいた鳥達の面影や、よく眺めていた野鳥達の姿が重なります。



来月は淡路島のイベントに出かけることもあり、一週間のお休みをいただきます。新作発売の直後だというのに、早々にご注文も締め切りまして、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。戻りましたら、また頑張ります。どうぞよろしくお願い致します。

2007/10/16

新作の手ぬぐいが届きました

急に気温が下がり、街路樹のケヤキが赤く色づき始めました。
川には鴨の姿が増えているような。秋が深まっていくのを感じます。

そんな今日、ドサリ!と手ぬぐいが届きました。(1000枚以上はあり、宅配便のお兄さん、腰が抜けそうになっていました。)
新作も含まれているので、この日が来ることを、楽しみに、そしてドキドキしながら待っていました。
今年は「赤い糸」以降、新作を出していなかったので本当に久々の気分。

そして、荷を解いて、気持ちを落ち着かせる為にお茶を淹れたりして、版下を描くまでのいろいろを思い出しながら、そうーっと覗いて
明るい窓辺に運んで、対面。季節はずれになってしまったなぁ、と思いつつも、きれいな染めに見入ってしまいました。
(新作や新しくなった「桜」は近日に発売したいと思います。天気が安定次第、手ぬぐいの撮影をします。)

今回の染めをお願いした染め屋さんの会長さんは本日が
手術日だそう。70歳をこえていらっしゃるのでお体のことが心配です。入院の前に届けてくださったお気持ちに、静かに感謝していました。

「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...