2008/09/25

「鉄線唐草」柄をリデザイン。

音楽を消し、ただただ版下に向かっていると、
秋の虫たちの声しか聞こえてきません。
夜の風がすーっと入ってきて流れていきます。

新作ではなく、「鉄線唐草」柄を描き直しています。

描いてから5年が経っていますが、いろいろと思うところがあって、
またこの柄と向き合いました。新しく描くのとはまた違った
緊張に包まれていて、でも、一度描いた線を体が覚えているような

感覚もあります。


その頃に自分が見ていた風景、考えていた時間が蘇ってきたり、

5年後の今だからこそ、よりものになってほしい!という意気込みもあり、
不思議な気分です。版下を描いている時は、自分との戦いでしかなくて、
その間は悩んでいることも、健康のことも、経済的なことも、
何も浮かんではこないので、ある意味幸せな、しかし切羽詰まった状態です。

でも、虫の声は聞こえてきます。ずっと座っているだけなのに、

なぜかヘトヘトです。ちゃんと描きあげることができるのかしら、
たいして変化がないけれども…。だからこそ、一本の蔓の向き、
花の歪み具合、葉の茂りを描く時が大切。
こんなことを夜中に、必死な思いでやっている、私の現実。
どこか救われない気も。






鉄線唐草の版下です。

(上に重なるトレーシングペーパーの版下は以前のもの。
参考に見ながら描いています)全体的に柄を小さくしてみました。
花の色から塗り、葉とのバランスを確認。
柄によって、書きやすいペンは違うので、いろいろ試しつつ描いています。


どういう筆記具を使っているか、どんなふうに描き進めているのか、
いうことがわかる「作業机の上の写真」は第一作の「鉄瓶」の時から
撮り続けています。(サイトにはアップしていませんが。)
うっかり、撮り忘れた柄もありますが、なんとなく大切な記録です。

2008/09/18

「小袖 江戸のオートクチュール」展へ

「小袖 江戸のオートクチュール」展を観に出かけました。
(9月21日まで サントリー美術館)
江戸時代、形がシンプルな小袖は、上層階級の女性や呉服商が

その意匠を競い合ったそうです。
自然や和歌、風景をモチーフに独創的な表現は自由で、緻密で、

圧倒的でした。


こちらのコレクション(小袖の他、能装束、調度品、雛形本約300点)
松坂屋京都染織参考館の収集品で、通常は非公開の秘蔵品ばかり。
作品の由来、技法についての説明文を読み進むだけでも感心してしまいますが
私が気になってしまうのは、そこには書かれていない、注文主のこと。
どんな季節に、どのような場で、この小袖を纏っていたのだろう。
柄や意匠がそれぞれ独特で、かわいらしい柄が好みだったのかな、とか、
誰に見せたかったのだろう?と余計なことを考えてしまうのでした。

2008/09/04

夏の終わりの小さな旅。

夏の終わりの一泊旅行。臨時休業ではご迷惑をおかけ致しました。
海を見てボンヤリしたり、各駅停車を楽しむ車窓の旅、でした。
カメラと本と手ぬぐいと上着。それだけを持って、

特に目的もない旅でしたが、潮風や、友人とのおしゃべりが、
気持ちをほぐしてくれました。
宿の窓から見えるのは、ただただ広がる海。

トビが飛んでいったり、向こうにタンカーが見えたり。
雲が湧き上がれば、海面は白くそれを映していて、

天気や時間で刻々と変わる眺めに、飽きることはありませんでした。








「注染+バリ島植物染め」販売中。

毎回、包みを開けるのが楽しみな「注染+バリ島植物染め」手ぬぐい。今回も、とても いい色合いでした。 今回分は、5月にバリ島へ渡る友人に託したもので、その後 染められたものを、別の友人が8月に持ち帰ってくれました。(その友人へ渡すために、別の方がウブドの工房からピックアップしてく...