2012/08/26

あひろ屋の手ぬぐい柄は廃番にはしません。

8月も下旬ですが、厳しい暑さが続いております。
冷たいものがまだまだ美味しい季節、でも、夏に「冷え」を溜め込むとあとが大変なので、冷たいもの、冷房は控えめに過ごしております。そんなことを考える夏のおわり。



さて、お待たせしておりましたが 手ぬぐいの『箸格子』 が入荷致しました。
新色の黒も仲間入りしました。3色も並ぶとなんだか嬉しいです。(赤は始めの頃に少し色落ちしますので、お洗濯の際はお気をつけくださいませ。)

 
そして、ありがたいことに、すでに来年の春から夏のイベントの予定がいっぱいに。新作も着々と出していかなくては…。
 

この秋には『風知草』が復活しますので、どうぞお楽しみに。しばらく販売をお休みしていたので、『廃番ですか?』というお問い合わせをいただきますが、今まで、あひろ屋は廃番にした柄はありません。(「縞」も廃番にしたのではなくて、注染では難しい、ということで保留中の柄です。あと、「簾」もいずれ復活予定です。) 
 
開店当初から思っていたことは、生み出した柄を廃番にはしたくないということ。染める上でデザインを改める必要があったり、リ・デザインする、ということはあっても、発売した柄をおしまいにするというのは考えられません。一つ一つに思い入れがあり(柄によってはある個人に捧げられているものもあり)、稚拙であっても、その時の自分の表れなので、大切に一緒に生きていこうと思っています。逆に考えれば、廃番にはできないのだから、世に出す時に、少し厳しい視点で、これは何十年という時間に耐えられる柄なのだろうか、美しいのだろうか、これを販売する意味があるのだろうか、ということも、考えていかなくては、と思っています。


それぞれの柄を描いていた時の思いや、染める際に染め屋さん(職人さん)たちと交わした言葉、その時の情景などを不思議とよく覚えています。



そして、お客様からいただいたご感想、柄にまつわるエピソードなどをうかがっていると、あひろ屋の柄はすでに、私一人のものではないんだなぁ、と感じることがあります。
それなので、勝手に廃番にはできないし、たとえあまり人気がない柄でも、細々と染めてゆければ、と思うのですが。




涼やかな声で楽しませてくれていた鈴虫ですが、その声が日々細くなり、いろいろと悩みました。残り少ない時間であれば、虫籠の中で終わるより風を感じる野の方がいいのかな…、でも虫籠育ちの彼らにとっては、野の世界は危険がいっぱいで大変なのかもしれない。
結局、陽が暮れた時間にそっと野に放しました。元気が残るうちに、草の上を歩かせてあげたいと思いました。
空になってしまった虫籠は寂しく、野菜を切るたびに「もう鈴虫用はいらなかったんだ」と思い出します。昨夜、窓を開けていると、秋の虫の声が聴こえてきました。あの鈴虫たちも鳴いているかもしれません。
虫籠の土の中には沢山の卵を残してくれたので、来年の春が今から楽しみです。

2012/08/15

夏休みをありがとうございました

本日まで夏休みをいただきまして、本当にありがとうございました。明日より出荷を再開いたします。ご注文くださった皆さま、もうしばらくお待ちくださいませ。


お盆ですね。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
久しぶりの休暇は、お取引先のお店を訪ねたり、蓮見に出かけたり(古墳や埴輪を見たり)、畑にうちこんだり、写真を撮ったり、本を読んだり、家族と散歩したり…。のんびりと、ささやかな、休息の時間を過ごしました。気力体力が戻ってきました。

 
 オニバスの池でチョウトンボ発見!





2012/08/06

鈴虫


居間では、飼っている鈴虫がリーンリーンリーン…と鳴いています。最近は、卵も産み始めていて、来年が楽しみになってきました。彼らは水をよく飲むこと、昼間でも夜中でも鳴いていること、匂いに敏感なのか、にぼし粉をあげると、すぐに近づいてくることなど、一緒に暮らすことで毎日発見があります。

 
…今年はお盆休みをいただくことにいたしました。
ご迷惑をおかけしてしまいますが、どうぞよろしくお願い致します。

「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...