2017/12/06

柿渋と松煙染め。

晴れた日の朝は、窓から富士山の真っ白な上部がよく見えます。冷えているなぁ、と思ったら、明日は二十四節気の大雪。
今年も残りがわずかになってきて、さまざまなことを振り返りつつ過ごしています。


さて、手ぬぐいの「あづま袋」に、柿渋で染めたものを追加しております。春に染めた生地をしまっておいたところ(光が当たらない箱の中でしたが)色が変化していて面白くなり、日光発色なので、陽にまんべんなく当てて、さらに色合いを濃くしました。
その生地で作った「あづま袋」ですが、長さが90cmの手ぬぐいだったので、少し袋の形が いびつです。(モノを入れることはできます。)今後は、やはり 100cmの手ぬぐいで作ろうかな、と思いますが、それはともかく、柿渋が面白くて、今後もいろいろと染めていく予定です。





最近の新商品は、もう一つ。これも少し前から試作を続けていたものです。
「注染+松煙染め 手ぬぐい」
松材を不完全燃焼させて作る煤、松煙。それを大豆汁で布に定着させています。始めの頃は、気楽に台所で染めていたので、見た目には気づかないものの、拭いてみると あちらこちらに煤が付着、自分の鼻の中も真っ黒になっていて驚きました。
いまだに煤の扱いは大変ですが、その染め色が素敵で、すっかりハマってしまいました。青紫色がかった灰色で、品があり、うまく染まった時には本当に嬉しくなります。

なんとなくは染め方が掴めていたものの、試行錯誤の中で、染めに失敗することもありました。ようやく販売できるレベルになってきたかな、と思えたのが先月。そして、数日前にオンラインストアで販売を開始いたしました。あっという間に、初回販売分はほとんど売れてしまい、本当にありがたいと思いました。

時間を置きながら染めと乾燥を繰り返し、最後は蒸して定着させているので、時間と手間がかかります。一度にたくさんは染められないけれど、今後も継続して販売、そして来年は植物染めの手ぬぐいとしては初めて、卸販売もできれば、と考えております。お店の皆さまから、長年リクエストをいただいていたこと… 一つ実現できるかもしれません。








…このお針箱は、中学生の頃から使っているものですが、私はずっと祖母のものだったと思っていました。


母に尋ねてみたところ、祖母ではなくて、もともとは曾祖母のキクエさんのものだったとか。(小菊の柄は、名前にちなんでいるのかも。)時代は明治後期くらいなのかな。私で4代目…これからも大切に使っていこうと思います。



咲き定まりて

「注染+松煙染め」手ぬぐいですが、第二弾も染め上がり、サイトにアップしましたところ、あるお店からご注文をいただきました。 まだ数量を多く作れていないので、卸販売は来年から、と思っておりましたが、扱いたいと思ってくださるお店があるようですので、在庫のあるものは、販売してまいります...